こんにちは、良平です。フリーランスのイラストレーターとして働いている皆さんにとって、幸運をつかむ力は非常に重要な要素です。
俗にいう『持ってる人』的な力です。
RPGなどでいえば、LVが上がった際に、スキルポイントを幸運に全振りするなどで、幸運をつかむ力は上がりますが、ゲームではないので、幸運に全振りなんてことはできません。
そこで頼るのは、マジックアイテムである開運グッズになるわけですが、この中でひときわ目立つ存在が護符。。。特に
陰陽師の護符です。
御符界のなかでは特に、陰陽師の護符が効果的だとされます。
これがなぜなのか?自分なりの見解を語りたいと思います。
まず見ていただきたいのが、いかの引用です。
護符・霊符が日本で広まったのは、鎮宅霊符神という宅地相の守護神を、百済から渡来した聖明王子と琳聖太子が伝えたのがきっかけとされます。この鎮宅霊符神は、宅地相の守護神として凶相を吉相に転じ、生命力を強化する神で、七十二種類(周易の八卦と六十四卦を足した数)の呪法をもつ霊符の神をしてあがめられています。この鎮宅霊符神の神法を復興したのが「陰陽師の安倍晴明」で、その後陰陽師の手によって、さかんに護符・霊符が作られるようになりました。「陰陽師の安倍晴明」が、鎮宅霊符神の神法を復興しなければ、護符・霊符が作られることはなかったかもしれません。護符のルーツであるがゆえに、様々なニーズに対応しており、様々な手法が編み出され、ゆえに最強と言われるのです。
(引用元:陰陽師の護符はなぜ圧倒的に効果が高いのか? | 開運グッズ の口コミ情報)
なるほど護符とは
安倍晴明が復興したものだったのですね。
ということは・・・これって
陰陽道にもともとあった技法ではないってこと?
と疑問がわきます。
さらに深掘りしていきましょう。
鈴木一馨による『陰陽寮はなにを扱うために設置されたのか?』によると陰陽寮は広く「気」に関わるものごとを扱うために設置されたものではないかと考察されています。
陰陽頭の天文に傾く職掌規定も、陰陽寮が占術担当の「陰陽」の部門に基づく名称なのではなく、「陰陽」という言葉が広く「気」に関わるものごとを指すのだと解釈すれば矛盾はなくなる。つまり、陰陽寮というのは、広く「気」に関わるものごとを扱うために設置されたものだと考えられるのである。
(引用元:鈴木一馨. 陰陽寮はなにを扱うために設置されたのか?(第八部会)(< 特集> 第六十二回学術大会紀要). 宗教研究, 2004, 77.4: 1170-1171.)
つまり…現在我々がイメージする陰陽師というのは、安倍晴明やそれにまつわる呪術などであり、本来の陰陽寮というのは、別の役割を持っていたのではということです。
気に関わるものというのは、抽象的な表現でわかりにくいですが、現在でいうところの気象庁とカレンダーと占術と天文学をかけ合わせたような存在だったと思われます。
たとえば現代はそれほど意識されていませんが、暦(こよみ)というのは、農業をする上で欠かせないものです。
古代の
アステカ文明も正確な暦があったとされ、ゆえに強大な権力を持っていたとされますが、暦があるとないのとでは大違いだったわけです。
たとえば種まきの適時を過ぎれば、急に寒くなったりして、芽が上手く出ないこともあるし、刈り取りのタイミングを逃せば、味は落ちたり台風にやられたりします。
勘ではなく、一定のテンプレートの中で、収穫量の高い農業をする上で、暦は重要だったのでしょう。
死活問題ですしね。
また月の満ち欠けで潮の満潮などが決まってきますし、漁業などに大きな影響があります。月食や日食は古来より不吉な証として信じられていたし、そこらへんの事情を知っていないと、この世界はただ恐ろしいだけです。
今の我々がそうであるように、当時の人々も世界や宇宙の理をしることで、この地球という存在を上手く乗りこなそうと考えたのでしょう。
またこれらを読み取る能力は、知識のない人にとっては奇跡です。支配するのに有益だったでしょう。
おそらく安倍晴明はすでに陰陽師が持っていた技術体系と信頼の上に、この鎮宅霊符神の神法を加え復興したのではないでしょうか。
なぜこのようなことになったかというと、想像ですが、その時代のニーズに応じたのだと思います。
なにか問題が起きた際に、安倍晴明の前の陰陽師であれば『星読みでこうなっていますからこうなります』という宿命や運命で乗り越えるのが困難であり、受け入れろという説明をするしかありません。
しかしそんなこと言われて黙って受けつける人など少ないでしょう。特に上層部の人は、こういうことでしょう。
「金ならいくらでも払う、なんとかしろ。なんとかできないのであればお前も道連れだ」とかいうに違いありません。
この時代の陰陽師も、権力者のむちゃぶりに辟易したことでしょう。
しかし安倍晴明が鎮宅霊符神の神法を加えたことで『星読みでこうなっていますからこうなりますが、この護符でダメージを減らすことができます』という説明ができるようになりました。
いわば病気だと診断しても治療することができなかったところに、診断も治療もできるという医者が現われたようなものです。
これって革命的なことですよね。ここから安倍晴明の人気がグンと上がり、人気が上がったことで、護符についての研究開発が進んだのではないでしょうか。
ただこれが陰陽師の安倍晴明だったという立場もかなり重要です。これがどこかの田舎の研究者であれば、だれも話を聞こうとしなかったと思います。
陰陽寮という後ろ盾というか、ご威光があるからこそ、この鎮宅霊符神の神法の復興も上手くいったのでしょう。
古今東西お金の流れるところの技術レベルはぐんと上がります。
陰陽師が開発する護符の技術レベルもぐんと上がった事でしょう。
一方神社はお寺で配布している護符は、陰陽師がやって、売上があがったので、真似しただけです。
コストをかけ研究開発されてものの前にはかすみます。
こういう点が陰陽師の護符が効果的な理由だと思います。
陰陽師の護符の作り方や入手方法などは、上で引用した『陰陽師の護符はなぜ圧倒的に効果が高いのか? 』の記事で解説されているので、必要な方は参考にしてください。